バイナリーオプションの勝率は実際に50%になる?

sfd88k バイナリーオプションでは値が上がるか下がるかを二者択一で予想するだけなので、単純計算で50%は勝てるのではないかと思えます。この考え方には一見間違いがないかのように思えますが、実は少しだけ違う点があるのです。

そのことを説明するために、まず為替の世界というのはゼロサムであるということを踏まえておかなければいけません。ゼロサムゲームというのはようするに、全体の利益と損失の金額を足した総和がプラスマイナスゼロになるゲームのことをいいます。たとえば、100円ずつを出してコイントスで表と裏を賭けて当てた方が全額を取るというゲームを考えます。この場合、勝った側の利益は100円となり、負けた側の損失はマイナス100円となります。足せばゼロになるので、ゼロサムゲームというわけです。

この考え方でいけば、外国為替市場も世界中の投資家が得た金額と失った金額を足せばゼロになるので、為替はゼロサムである、ということになるわけです。そしてゼロサムである以上、結局為替レートも上がるか下がるかのどちらかでしかないので、先ほど例に挙げたコイントスのように数字上は勝率50%になるといえるのです。

では、実際に為替でも素人が直感だけで取引をしていればそのような勝率になるのでしょうか?もちろん、答えはノーです。現実には、為替市場で利益を上げている投資家は全体のほんの10~20%だといわれています。利益と損失を足せばゼロになるはずなのに、なぜこうなってしまうのでしょう?これはとても簡単な理屈で、ようするに勝っている投資家というのは、圧倒的に大きな金額を動かしているからなのです。

図式としては、その一部のプロが大きな金額を動かして大きな利益を上げ、その分の損失をそれ以外の大多数の投資家が少しずつ分けあっている、といった形になっているわけです。ここまで説明すれば、バイナリーオプションでもただやみくもに投資をしているだけでは勝率は50%にはならない、ということも分かったのではないでしょうか。

1回ごとの回号で考えても、同じように理屈は成り立ちます。たとえば、相場観に長けたプロの投資家が円高方向に1000円分購入したとしましょう。この場合、残りの9人がそれぞれ円安方向に100円ずつ購入すれば取引は成立します。そして円高方向の予想が当たっていた場合には、じつに9割の人が負けているにもかかわらず、この取引はゼロサムゲームとして成立してしまうわけです。

このような図式は実際にもよく見られ、全体としてバイナリーオプションで勝っている投資家は大体30~40%程度だといわれています。いくらシンプルでリスク回避がしやすいとはいえ、バイナリーオプションも投資であることに変わりはありません。ある程度の知識や経験を得て相場が読めるようにならなければ、なかなか全体で勝つということも難しいでしょう。

ただし、数字を挙げたので分かると思いますが、10~20%しか勝てないFXに比べ、30~40%は勝てる利益の上げやすい投資であることもまた事実なのです。