相場取引での売買注文の種類

 相場を利用した取引きでは、新規の売買注文によって、銘柄を保持した状態を作り、相場レートの変動を待って、その銘柄に評価損益が発生した時点で、今度はその銘柄に対して決裁の売買注文を入れ、その含み益や含み損を実際の利益や損失へと確定していく過程を取ります。

この2回の注文を1回の取引きで行っていく事が、相場取引の鍵であり、注文方法にはいくつかの種類があるために、まずはこれを覚えていく事から始めていくのが良いでしょう。

最もわかりやすく、また、すべての基本になるものが成行注文と呼ばれる注文方法になります。
成行注文は、実際の相場のレート変動を見ながら、投資家自らの裁量によって注文を入れていく形になります。
相場のレートを見ながら投資を行えるので、きめ細かな対応ができることが利点になりますが、価格を指定することができないため、提示されている相場の価格と、実際に注文が約定される価格とに、タイムラグなどによるズレが発生することもあり、望まない価格での売買注文が行われることがあるのが難点と言えるでしょう。

こうしたことを防ぐべく、あらかじめに売買をする相場価格を決めて置き、レートがその値になったら注文を行う指値注文というものもあります。
多くの場合は、指定された価格を上回ったら売り注文を行い、下回ったら買い注文をおこなうという形で使用され、レートが設定価格に到達しない場合には注文が行われないことになります。
また、この指値注文には有効期限を設定することができる場合があり思わぬ注文トラブルを防ぐことも可能です。

この指値注文を、損切りの形で使用したものが逆指値注文であり、主にはリスクを最小に抑えるために利用されます。
これをしっかりと利用することができるようになると、万が一の損失に対しての防御を行っておくことができるために、とても有効な注文方法と言えるでしょう。

これらの注文をあらかじめ組み合わせておこなう組合せ注文というのも存在しています。

組合せ注文でよく使われるものはIFD注文になり、これは新規の注文を立てると同時に決済の注文を入れることができるものになります。
あらかじめ定めておいた価格にレートが到達したら新規の注文を行い、その注文が執行された時点で、指値、もしくは逆指値注文の形で決済の注文を出すことになります。

決済の注文に対して特化している組合せ注文がOCO注文になり、これは決済の注文に対して使われ、売り注文と買い注文を同時に出すことができるために、一つの注文を利益確定用に使用し、もう一つの注文を損切りのために使うことができます。

先の二つの組合せ注文を、さらに組み合わせて行う注文がIFO注文になり、これを利用すると、一つの投資取引を完成させることができます。
IFO注文では、まず新規のための注文をあらかじめ指定した価格になったら執行されるように仕掛けておきます。
その後に、この最初の新規注文が約定された時点で、指値と逆指値の注文を同時に出すことが可能になっているのです。
この指値と逆指値の注文は、それぞれに利益確定と損切りの注文にすることができ、また、どちらかの注文が約定した場合には、もう片方の注文がキャンセルされるため、一連の投資取引が完成する形になります。
これを利用すれば、計画的に投資を行う事もできるようになるため、とても有効な注文方法であると言えるでしょう。

この他にも、取引きする業者によってはトレール注文という、逆指値注文が可能な場合があり、相場レートの変動をあらかじめ決められた幅で追従していくこの注文を使えば、利益を確保しつつ、その損失を最も効率の良い時点での損切りを行えることが最大の利点になります。

このように、様々な注文方法が存在する相場取引の投資は、投資家の経験と利用の仕方の次第によって、大きな効果を生み出すことができますので、まずはいろいろな注文を試してみることをお勧めします。